感ぢる日記

西村つむぎの日記。この世はワンダーランドで日常は魔法でできてる。Contact⇒ loteorga@gmail.com

寿司屋とマリア

偶然知人とばったり会う、ということがたまにある。縁なのかなんなのかわからないけど、不思議にもそれは起こる。

春、東京駅で用事を済ませたわたしは駅内のレストラン街をぷらぷらしていた。いまや東京駅は巨大なエンターテイメント施設。
さてさて、今日は何を食べたいの?ん?と自分に聞いてみる。答えは決まっていた。
「お寿司だな!!!」

場所をマップで確認し、吸い込まれるようにお寿司屋さんへ到着したわたし。
今日は回らないお寿司を食べちゃうぞ。エヘエヘ。ちょっと贅沢しちゃうぞ。と下品な笑みを浮かべて店内へIN。

「いらっしゃいませ〜!」
店員さんが次々に声をかけてくれる。
わたしのニヤけは止まらない。

「いらっしゃいま.....!!?」
しかし、ここでわたしは現実に引き戻される。
目の前にいる店員さんは、後輩 マリア(仮名)だった。

わたしは咄嗟に思う。
やばい!ひとりで陽気に寿司屋に入っちゃった!しかもなぜかマリアがいる!!マリアにご陽気な姿を見られた!やばい!アホ面全開だったのに!やばい!どうしよう!やばい!!

引き返す度胸もタイミングもなく、
「こちらへどうぞ!」と席に通される。マリアの笑顔が眩しい。わたしは動揺を隠せない。やばい!逃げたい!!

ササっとお寿司を注文すると、すかさずマリアが「サービスさせていただきますね!」とニコリ。マ....マリア!!な、なんてデキる娘なんだ。嬉し有り難し、だけど、この上なく恥ずかしい気持でいっぱいのわたし。

どうしよう。もしかしたらマリアも
「つむぎ先輩、ひとりで浮かれて寿司屋に来てる〜。マジウケるんですけどー。」と心の中で思っているかもしれない。はあぁ。なんてことだ。
だとしたらいっそのこと寿司にされてしまいたい。握られてしまいたい。このままでは成仏できぬ!!!

と、馬鹿げた自虐ネタを考えていたところにお寿司が到着。腹ペコだったためパクパクいただく。パクパク。うまい!



あっという間にお寿司を平らげたわたしは、あたたかいお茶を飲みながら余韻に浸っていた。やはり寿司はうまい!

するとススッとマリアが
「サービスのデザートでございます」と、わらび餅を持ってきてくれた。

ありがとう。
たかが先輩というだけなのに、こんなに素晴らしい接客とサービスをありがとう。とても嬉しいよ.....。

満腹と恥ずかしさを抱えながらお会計へ。最後までマリアが担当してくださいました。わたしは照れ臭さを隠しきれず、いびつな笑顔で退出。
「ありがとうございました!」
「ふぉぉ」
変な声が出てしまった。死にたい。


初めてキャバクラで女の子を指名した時って、きっとこんな感じなのかもなあ......と、なぜかおじさんの気持ちに触れて帰路についた。